海藤 香織

新社屋のアートプロジェクトでの経験で得たもの

海藤香織さん

事務局
海藤香織

東京に住まいながら総務部兼務部員として建設プロジェクトの中核を担った海藤さんですが、東京にいながらプロジェクトにかかわることでなにか苦心されたことはありますか。

はい、わたしは東京採用で大分本社で勤務した経験がなかったので、事務局メンバーとはこれまで一度も一緒にお仕事をしたことがない方もいらっしゃったので、メンバーのなかで、どのような役割を果たせばいいのか手探りの状態で参画させていただきました。
普段、オンラインの打ち合わせばかりで実働で協力できることも少なかったのですが、大分の事務局メンバーのみなさんには大変助けていただき、感謝しています。

海藤香織

当社は2021年度から「OEC Office ART Project」に取り組んでいますが、新社屋でも積極的にアートを取り入れていると聞きました。

「OEC Office ART Project」の始動で、社内にはこれまでもいくつもの絵画やリトグラフといったアート作品が展示されていたと思いますが、新社屋にはあらたに陶芸、現代アート、ウォールアートなどを取り入れました。
とくに、ウォールアートは新社屋2Fのオープンスペース壁面を使って、大分県出身の壁画家simoさんに直接描いてもらうことをお願いしました。作家さんが描く姿を間近で見ていただくことで、作家さんの熱量を肌で感じることができる貴重な機会になるのではと期待しています。これまでアートになじみのなかった方もこれを機会にアートに興味を持って頂ければと思います。

様々なアートを取り込むうえで、作品の選定やより効果的な見せ方を考えるのは難しかったのではないですか?

難しかったですね。
わたしがアートプロジェクトを担当し始めたときには、すでに建物の設計は終わっている段階でした。建築自体がアートだと思うので、出来上がっている空間にどうアートを組み入れたらいいのか悩みました。建物のコンセプトを壊さずに、それぞれのアート作品の良さが伝わる展示場所や方法を決めるため、事務局メンバーや設計者、内装デザイナー、との相談、アドバイスが欠かせませんでした。一方で社員のみなさんが日々利用する場所なので、執務や休憩時間など、その場所の過ごし方に合った展示物を選ぶことにも時間を要しました。

海藤さんご自身がこだわった点やお気に入りがあれば教えてください。

2Fオープンスペースのウォールアートは、ぜひみなさんに見ていただきたいですね。
作家さんの選定から作品決定、実際に描いていただく工程まで、設計、建設、内装デザインとの調整も必要でしたし、新しく構築されたコーポレートアイデンティティとのつながりも踏まえてできるだけ丁寧に調整を進めてきたつもりです。みなさんに愛される居心地の良い空間になればうれしいです。

ご来社頂いたお客様や社員のみなさんにどの様にアートを楽しんで頂きたいですか?

私は、アートの楽しさは正解がないことではないかと思っています。もちろん、知識をもって観ていただけば、より作品への理解が深まり、大変すばらしいことだと思います。
でも、もし知識がなくても、見る方が何を感じる取るかは、まったく自由だと思うのです。想像を膨らませることに限界はありませんし、心の内側にある何かと繋がったり、インスピレーションやひらめきを受け取ることができたら素敵だと思います。
ご覧になったみなさんにとって、なにか一つでも心に響くものがあれば、うれしく思います。

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